新編秋田弁講座文法篇第51課：終助詞⑩：「ってば」

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文法篇第51課：終助詞⑩：「ってば」

　みなさんこんばんは。

　齶田浦蝦夷です。

　10月も下旬に差し掛かりましたが、最近の気温の変化は

　酷いものです。

　彼岸の入りまではまだ最低気温25度以上の世界だったのに、
　(注：「ひか゚んのいり」は、彼岸の期間の一番最初の日を指す言葉。秋田ではこう言う。)

　中彼岸を過ぎるころには20度程度まで落ちつき、
　(注：「ながひか゚ん」とは、彼岸の真ん中の日。つまりは秋分・春分の日。彼岸の中日のことを秋田ではこう言う。)

　しめ彼岸の頃にはすっかり、かつて秋と言われていたような気温まで下がり、
　(注：「しめひか゚ん」は、彼岸の期間の一番最後の日のことを言う秋田での言葉。)

　それから1月あまりで今度は最低気温が8度、最高でも14度という冬にも似た気温です。

　暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、急に冷え込み過ぎですね。皆さんもお体にはお気をつけを。

　そんな気温に関する愚痴はともかくとして、今回は秋田弁講座第51回目。

　秋田弁でよく使う終助詞「って」についての勉強をします。

　割と秋田弁独特な言い回しが多く見られますので、今回は心してかかってください。

　ではどうぞ。

文法

１．秋田弁の「ってば」

標準語の「知らないってば！」「明日は雨なんだってば！」などの、強い言い聞かせの「ってば」→秋田弁では「って」。「ば」は要らない。

	秋田弁	標準語
例文①	わがってるって、そんだごど！	わかってるってば、そんなこと！
例文②	いーがら静がにしてれって！	いいから静かにしていなさいってば！
例文③	うるせぁって！少し静がにすれ！	うるさいってば！少し静かにしろ！

説明

１．意味としては、標準語の「ってば」同様、相手を非難するようなニュアンスが含まれることが多い。できれば使わない方がよい表現といえる。

２．接続は、用言の終止形・命令形・禁止の「な」。

３．命令形と禁止の「な」は、文脈によっては下記の高圧的な命令・禁止の意味にも使われるので注意しよう。

２．その他の「って」の用法

①命令形や禁止の「な」に付いて、高圧的な命令や禁止も表す。

	秋田弁	標準語
命令形	早えぁぐやれって！	早くやれよおい！
禁止「な」	動ぐなって！	動くなよこら！

説明

１．人に対して厳しく命令する際に用いる終助詞。「でぁ」よりもきつい言葉。あえて標準語に訳すなら「～よおい！」「～よこら！」という感じ。いじめの脅迫や上司や先生からの部下・生徒への感情的な強い叱責などが行われる際によく聞かれる。言うまでもなく使うと人を傷つけかねない表現なので、なるべく使わない方がよい。

２．接続は、用言の命令形と禁止の「な」のみ。命令形を持つ用言は動詞型だけなので、実質的には動詞型用言の命令形と禁止の「な」ということになる。

３．なお、依頼命令「～して！」とか依頼禁止「～さねぁﾝで！」には接続しないようだ。まぁ高圧的な命令にする表現なのだから依頼の命令・禁止とは相性が悪いのだろう。

②相手の発言に呆れながら言う「『～[台詞]』じゃないよもう。」→「『～』でねぁって。」

秋田弁

標準語

例文①

俺知らねぁや？

―「知らねぁ」でねぁって。なんーだって無責任だ人ﾝだごど。

私知らないよ？

―「知らない」じゃないよもう。まったくもう無責任な人だなぁ。

例文②

おらんた。―「んた」でねぁって。

ちゃんとんめぁもやれー。

私やだ。―「やだ」じゃないよもう。

ちゃんとお前もやりなさい。

例文③

おや、困ったごど。

―なん－だで。「困ったごど。」でねぁって。なんとがせでぁ。

おや、困ったなぁ。

―まったくもう。「困ったなぁ。」じゃないよもう。どうにかしろよ。

例文④

おら行がねぁがら。

―「行がねぁがら。」でねぁって。

めぁも行ぐなﾝだー。

私は行かないから。

―「行かないから。」じゃないよもう。

お前も行くのだよ。

説明

１．この「って」は、標準語の「ってば」とも綺麗に一致しないし、かといって先ほど習った高圧的な「って」とも別のニュアンスなので別個に扱うことにした。

２．使われる文脈が上記の通り決まっているので、決まり文句として覚えよう。

３．呆れながら言う言葉だが、その「呆れ」には非難のニュアンスも含まれがちである。

４．『～[台詞]』のところは、相手の発言の呆れた言葉をそのまま引用してやればいい。

５．引用の仕方には、間接引用と直接引用がある。相手の発言の呆れた言葉だけを必要最小限に抜き取って「～」の中に入れて言えば間接引用となるし、相手の発言を、相手になりきって真似るように言えば直接引用である。例文①②は間接引用、例文③④は直接引用。

６．なお、どこの部分からどこの部分までを引用するかは話者次第である。

③特に意味はないが、言い直した文の末尾に付ける。以下の例文参照。

話者	秋田弁	標準語
A	今日ﾝだば寒びなー。	今日は寒いねぇ。
B	えー？	え？
A	今日ﾝだば寒びって。	今日は寒いって言ったんだ。

説明

１．あえて訳をつけるなら、せいぜい「～って言ったんだよ」という程度の意味。

２．接続は、用言の終止形・命令形・禁止の「な」・疑問の終助詞「が」。言い直しの「って」には、非難や高圧的などといったニュアンスは皆無。本当になんの意味もない。聞き返されたことをまた言う際に何故か言う言葉。

補足：因みに、秋田弁の聞き返しの表現には、以下のようなものがある。

	秋田弁	標準語
①	…何[なに]？	…何？
②	…なっと？	…なんて言った？/何だって？
③	…何[なに]ﾝだって？	…何だって？
④	…何[なに]ﾝだど？	…何だって？
⑤	えー？	え？/んー？

説明

１．「…」は、聞き取れずにしばらく沈黙する際のあの間を表す。⑤に「…」がないのは、沈黙を入れずに言うからである。

２．傾向としては、①～④は、人の話に聞き入っている中で、聞き取れないところが出てきたために聞き返すもの。⑤「えー？」は、話し始めの新しい話題に入ったところを聞き取れなかった又は聞いていなかったために聞き返すもの、と言った感じ。

３．個人差が大きいが、我が家の祖母は「えーーーー？」と、五七五で例えると計五拍の長さで発音していた。音も平坦で独特であった。古老も含め、普通は標準語の「え？」と同じかそれよりちょっと長いくらいの発音で、音の調子も標準語の「え？」と同じく発音するのだが。

４．なお、当テキストでは祖母の秋田弁を中心に添えて記述しているので、表記上は「えー？」でも、実態は「えーーーー？」の計五拍のつもりで書いてある。まぁ別にこれは大した問題ではないので気にしなくてよい。

③「疑問詞を含む文＋というのだ？」→「疑問詞を含む文＋って？」

	秋田弁	標準語
例文①	なして言わねぁがったって？	どうして言わなかったというのだ？
例文②	今更どごさ行ぐって？	今更どこに行くというのだ？
例文③	いづ、だれそんだしゃべしたって？	いつ、誰がそんな話をしたというのだ？
例文④	せばなんとせばいって？	じゃあどうすればいいというのだ？

説明

１．接続は、用言の終止形。

２．意味は、「～というのだ？」と訳せばまず間違いない。標準語同様、具体的に「言う」という動作が含まれているとは限らない。また、この表現は言外に「信じられない…」という、驚きや呆れ、時に非難のニュアンスが含まれる。

３．疑問詞については後で勉強するが、簡単に言うと「はい」「いいえ」では答えられない疑問文を作る際に使う言葉。標準語でいえば、「いつ」「どこ」「だれ」「なに」「どれ」「どっち」「どんな」「いくつ」など、色々ある。

会話

A：はー、今日もひﾝで雨降りﾝだな。

訳：はぁ、今日も酷い雨降りだね。

B：えー？

訳：え？

A：今日も雨ひﾝでって。なしてこー雨降り続ぐべがー？

訳：今日も雨が酷いって言ったんだ。どうしてこう雨降りが続くのだろうか？

B：さー、なしてﾝだべなー。

訳：さぁ、どうしてだろうねぇ。

A：梅雨ﾝでもねぁあじこー雨降り続ぐもんだが？尋常ﾝでねぁや、今年ﾝだば。

訳：梅雨でもないのにこう雨降りが続くものか？尋常ではないよ、今年は。

B：あい、尋常ﾝでねぁって、とーさん、最近だばそんだえんだ天気ばりﾝだねぁが。おらあど

訳：あら、尋常ではないって、父さん、最近はそのような天気ばかりじゃないか。私はもう

こえんたなさﾝだば慣れできたでぁは。

このようなのには慣れてきたよ。

A：…なっと？

訳：…なんて言った？

B：おがおがしけﾝだ天気の日よげぁﾝだがらおらあど慣れだって。

訳：あまりにおかしな天気の日が多いから私はもう慣れたって言ったんだ。

A：…なにﾝだど？

訳：…なんだって？

B：…おらあどおがし天気さﾝだば慣れだっていったなﾝだ。

訳：…私はもうおかしい天気には慣れたと言ったのだ。

A：…だめﾝだ、聞けねぁ。なにﾝだって？

訳：…だめだ、聞こえない。なんだって？

B：あいーしかだねぁ。こーおっきね出してるになして聞けねぁって？めぁ耳聞けねぁぐ

訳：まったくもう。こう大きい声を出しているのにどうして聞こえないというのだ？お前は耳が聞こえなく

なったあんだが？

なったのか？

A：おや、…なも、ちょっと耳遠[と]ぎぐなってだﾝだげﾝだ。…なも、そーごしゃがねぁっても

訳：おや、…いや、ちょっと耳が遠くなっているだけだ。…いや、そう怒らなくても

いべはー？

いいだろう？

B：はー、んだたってなんと、こー何回も聞ぎ返さえればなんぼなんだたっておえもあど

訳：はぁ、そうだとしてもおいおい、こう何回も聞き返されればいくらなんでも私ももう

んたぐなってくるでぁ。

嫌になってくるよ。

A：…なに？

訳：…なに？

B：あいー、…こー何回も同じごどしゃべればおれもあどしゃべってぁぐねぁぐなってくる

訳：もう、…こう何回も同じことを喋れば私ももう喋りたくなくなってくる

ちゅったなﾝだ。聞けだが？

と言ったのだ。聞こえたか？

A：おや、めぁまだ、なにそのしゃべがだ。おれも歳[とし]ﾝだもの。耳遠ぎぐなるあじ当だり前ぁ

訳：おや、お前って奴は、なにその喋り方。私も歳だからね。耳が遠くなるのは当たり前

ﾝだべー？なしてそーおっきね出してごしゃぐでごどあるって？

だろう？どうしてそう大きい声を出して怒るということがあるというのだ？

B：あいー好ぎﾝでねぁごど。おっきね出さねぁば聞けねぁどってゆーし、おっきね出せば

訳：もう好きじゃないなぁ。大きい声を出さなければ聞こえないと言うし、大きい声を出せば

今度ごしゃぐなってゆーし、…せばおれなんとせばいって？

今度怒るなと言うし、…じゃあ私はどうすればいいというのだ？

A：おや、んめぁもまだおがしけﾝだごどゆーごど。おっきね出すになしごしゃがねぁば

訳：おや、お前って奴はおかしなことを言うなぁ。大きい声を出すのにどうして怒らなければ

なねぁって？めぁもほんとに根性悪りぐなったな。

ならないというのだ？お前も本当に意地が悪くなったね。

B：…なにﾝだど？

訳：…なんだって？

A：はー、…なも。

訳：はぁ、…いや。

B：「なも」でねぁって。めぁ今なんてゆったなﾝだ？

訳：「いや」じゃないよもう。お前今なんて言ったのだ？

A：はー、別におらなもゆわねぁや？

訳：はぁ、別に私はなにも言っていないよ？

B：嘘つぐなって！めぁさきたなにいったな？ちゃんとゆえって！

訳：嘘つくなよおい！お前はさっき何を言ったの？ちゃんと言えよこら！

A：なんーだってうるせぁごど。なんもゆわねぁって！

訳：まったくもううるさいなぁ。なにも言っていないってば！

B：あいー、めぁも根性悪り人ﾝだごど。だれそんだだれさﾝでもわがる嘘つぐでごどある

訳：もう、お前も意地の悪い人だなぁ。誰がそんな誰にでもわかる嘘をつくということがある

って？めぁさきたなにがおれどご悪りぐいったべー？なんてゆったな？はえぁぐゆえ

というのだ？お前さっきなにか私を悪く言っただろう？なんて言ったの？早く言え

って！

よおい！

A：なんーだでめぁもまだうるせぁおなこ゚ﾝだごど。まずそーごしゃぐなって。別にいねぁは。

訳：まったくお前って奴はうるさい女だなぁ。とにかくそう怒るなってば。別にいいじゃないか。

めぁもおれなにがいったあじ聞けねぁがったあんだべ？人耳遠ぎぐなったあじ腹悪りして

お前も私がなにか言ったのに聞こえなかったんだろう？人が耳が遠くなったのを気分が悪くて

ごしゃでだ人、今度おら聞けねぁして人どごごしゃぐってがー？めぁなんぼなんだたって

怒っていた人が、今度は自分が聞こえなくて人を怒るというのかぁ？お前いくらなんでも

そえﾝだばおがﾝだや？自分でゆってでよぐしょしぐねぁなー。

それは酷過ぎだよ？自分で言っていてよく恥ずかしくないねぇ。

B：あいー、めぁもさきたがら人どごほじねぁぐして…。

訳：もう、お前もさっきから人を馬鹿にして…。

A：ほんとにほじねぁもの。ほじねぁぐしてなに悪りって？ほじあるごったらごしゃがねぁﾝで

訳：本当に馬鹿だからね。馬鹿にしてなにが悪いというのだ？馬鹿でないなら怒らないで

ちゃんとなしておれ聞けねぁがったごど人ゆわねぁがらってごしゃぐなﾝだが説明せ。

ちゃんとどうして自分が聞こえなかったことを人が言わないからと怒るのか説明しろ

ほら、はえぁぐ説明してみれって！

ほら、はやく説明しろよこら！

B：あいー好ぎﾝでねぁ！…あどい。なんとﾝでもいってれ。おらあどめぁどごなのあでさねぁがら。

訳：もう気に食わない！…もういい。どうとでも言っていろ。私はもうお前をなど相手にしないから。

A：はー、やっぱりごしゃﾝでばりﾝでなんもゆわえねぁあんだな。人どご散々悪りぐゆって、

訳：はぁ、やっぱり怒ってばかりでなにも言われないんだね。人を散々悪く言って、

おらごしゃがえれば今度こじけで話っこもさねぁってげぁ？

自分が怒られれば今度はいじけて話もしないというのかい？

B：あい、うるせぁって。あどしゃべなって。

訳：もう、うるさいってば。もうしゃべるなってば。

A：ははは、さきたまﾝでなにゆったがしゃべれってうるせぁがった人、こんどしゃべな

訳：ははは、さっきまで何を言ったか喋ろとうるさかった人が、今度は喋るな

ちゅってだでぁは。ほんとにだじゃぐこぎﾝだな、めぁﾝだば。

と言っているよ。本当にだじゃぐこぎ[=自分の思い通りにならないとわがまま言って暴れる人]だね、お前は。

B：あいー、なんーだって人しゃべなっちゅってだあじ、…あどいーがら口閉じれって。

訳：あらもう、まったく人が喋るなと言っているのに、…もういいから口を閉じろってば。

あどめぁの話なの聞ぎでぁぐねぁ！

もうお前の話など聞きたくない！

A：んだが？せばめぁ逃け゚る前ぁにゆーﾝどもせぁ、さきたおらたんだに「根性悪りぐなったな。」

訳：そうか？じゃあお前が逃げる前に言うけどさぁ、さっき私はただ「意地が悪くなったね。」

ちゅったなﾝだー。

と言ったのだよ。

B：あい、やっぱり人どご悪りぐゆってだあんだねぁが。

訳：もう、やっぱり人を悪く言っていたんじゃないか。

A：だﾝどもそのあどすんまめぁかって同じごどゆわえだﾝどもな。

訳：けどそのあとすぐにお前に同じことを言われたけどね。

B：はー、…んだすか。そえﾝだば悪りがったすな。

訳：はぁ、…そうですか。それは悪かったですね。

A：えー？

訳：え？

B：悪りがったって！なんーだって、めぁ人どごごしゃぐなどってうるせぁくせしてめぁは

訳：悪かったってば！まったくもう、お前は人を怒るなとうるさいくせにお前は

めぁﾝでねちねちど人どごこﾝづぐやな？

お前でねちねち人をいじめるよね？

A：おれ本気ﾝでおっきね出してごしゃげば今度ディーブイﾝだどってめぁ泣ぐあんだべ？

訳：私が本気で大きい声を出して怒れば今度はＤＶだと言ってお前は泣くんだろう？

しかだねぁねぁが。

仕方がないじゃないか。

B：あい、しかだねぁって、なにしかだねぁでごどあるって？こﾝづがねぁばいばりﾝだべー？

訳：まぁ、仕方がないって、なにが仕方がないということがあるというのだ？いじめなければいいだけだろう？

なんーだでほんとにめぁﾝだば、…んだﾝどもめぁの耳も少しおがﾝだや？二回も三回も

まったくもう本当にお前は、…けれどもお前の耳も少し酷過ぎだよ？二回も三回も

ゆわねぁば聞けねぁでごどあるがー？医者さ行った方いあんでねぁげぁ？

言わなければ聞こえないということがあるかぁ？医者に行った方がいいんじゃないかい？

A：なも、別にいー。年いげば皆[んな]人って聞かずなるもんだ。おえばりﾝでねぁべー、めぁも

訳：いや、別にいいよ。年を取ればみんな人というのは耳が聞こえない人になる[=耳が聞こえなくなる]ものだ。私だけではないだろう、お前も

おれしゃべるなよぐ聞ぎ返すねぁが。さきたもおらなにゆったが聞けねぁして、して

私がしゃべるのをよく聞き返すじゃないか。さっきも私が何を言ったかが聞こえなくて、そして

おえいー直さねぁがったがら腹悪りぐなっておがごしゃだなﾝだべー？

私が言い直さなかったから気分が悪くなって酷く怒ったのだろう？。

B：あい、その話ﾝだばあどいって！はー、ほんとにめぁのあでしてればこえぁしてなもかも

訳：もう、その話はもういいってば！はぁ、本当にお前の相手をしていれば疲れて仕方が

なねぁ。

ない。

しめぁに

　以上で今回の秋田弁の勉強はおしまい。

　ではまた来週。へばなー。

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