秋田の方言(秋田弁)勉強・学習サイト

当サイトが参考にした方言資料

当サイトの秋田方言の参考資料

秋田方言・秋田弁の学習・勉強サイトといっても、その情報源が定かでないと信用できない、という方もいるかもしれません。

 

 そういう方のためにも、一応当サイトの扱う現代秋田弁・近代秋田方言の記述はどこから来ているものなのかは書いておきます。…といっても、当サイトはあくまで趣味とか実用とかのレベルで秋田方言を勉強したいという方のためのサイト。学術的に研究したいという方は手堅くの方言学関係の書籍などを読んでくださいね。

 

①現代秋田弁
 これは、主に私の祖母及びその友人・親戚たちの会話そのものを情報源としています。

 

 秋田県秋田市のご高齢の方々(祖母中心)が実際に話している秋田弁・秋田方言を、近代秋田方言の解説書である『秋田方言』の体系的な文法体系と現代日本語(いわゆる「国語」)の文法体系(いわゆる「国文法」)を参考にしながら、私自身の手で新たに文法体系としてまとめ上げたのが当サイトでいう「現代秋田弁」だと理解していただければと思います。

 

2023年6月10日追記:なお、今まで秋田市と言ってぼかしてきましたが、祖母は生まれは上新城で、結婚後は土崎・飯島辺りで生活していた人物です(現在はすでに他界)。よって当サイトの方言も、概ね土崎・飯島・上新城周辺の方言を反映したものと考えてください。

 

②近代秋田方言
 秋田縣學務部學務課編輯『秋田方言』(昭和四年、秋田縣學務部學務課發行)が情報源です。

 

 『秋田方言』記載の当時の秋田方言を、今の日本の国文法の体系に組み替えるような形で新たに文法的に組み直したのが当サイトでいう「近代秋田方言」になります。

 

 『秋田方言』につきましては、実は国立国会図書館近代デジタルライブラリーというところで、無料で閲覧することができます。著作権が切れているからですね。興味のある方は一度ご自身の目で、『秋田方言』に目を通してみるのもいいと思いますよ。

 

2017年2月2日追記:先に紹介しました、「国立国会図書館近代デジタルライブラリー」は、現在名前を変えて、「国立国会図書館デジタルコレクション」となったようです。『秋田方言』は相変わらず無料で閲覧できるので、興味のある方はデジタルライブラリーの検索ボックスに「秋田方言」と打ち込んで読んでみるとよいと思いますよ。

 

③可能表現の使い分け
 当サイトの秋田方言のほとんどは、上記の通り『秋田方言』の記述と現実に今現在使われているお年寄りの秋田弁をもとにしていますが、例外的に一つだけ他の資料を参考にした箇所があります。

 

 すなわち秋田方言のうちの、「可能表現の使い分け」についてです。当サイトでは、秋田方言(特に現代秋田弁)の可能表現を「能力可能」「状況可能」「属性可能」の三種に分けていますが、これについては国立国語研究所の「方言文法全国地図」(第4集,第173図~第185図)の用語及び調査結果を参考にしております。

 

 当サイトの参考資料は、以上の通りです。


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