秋田方言・秋田弁発音講座
この講座では、『秋田方言』の記述をもとに、近代秋田方言・現代秋田弁の発音について解説していきたいと思います。
近代秋田方言と現代秋田弁の発音の違い
まず初めに触れておきたいのが、『秋田方言』に記述される80年前の秋田方言と今現在秋田市内で使われる秋田弁との発音の違いについて。
『秋田方言』の記述を見る限り、近代秋田方言の発音規則は現代秋田弁のそれとほぼ違いはなかったようです。
違いがあるのは、基本的に単語レベルの問題です。つまり、近代秋田方言は現代秋田弁よりも秋田特有の単語を多く有しているのに比べ、現代秋田弁はそのほとんどの単語が標準語の単語を発音規則通りに訛らせたものとなってしまっているという問題ですね。
まぁこれは、発音の違いではなくて、単語・語彙レベルの違いに過ぎないので、まぁ気にしなくていいでしょう。
とにかく近代秋田方言と現代秋田弁とでは発音上の違いは見られないことから、本講座では両者をいちいち区別せずに、「秋田弁」または「秋田方言」の一言で括って表現したいと思います。
但し、ほんの少しだけ近代秋田方言独自の発音規則があるようなので、その辺に触れるときは、「近代限定」みたいな、なんらかの表示を出して、それが近代にのみ見られる現象である旨明記する所存です。
ともあれ、さっそく勉強を始めることといたしましょう。→記事一覧へジャンプ。